「よろこびの人は、子どもらのための小さき太陽である。明るさを分かち、温かみを伝え、生命を力づけ、成長を育てる」
この一節は、我が国の幼児教育の父と称される倉橋惣三(1882-1955)の言葉です(『育ての心』1935)。
私たち社会福祉法人あおもり愛育会は、「愛育」の言葉が示すとおり、もてる愛情のすべてを注いで子どもをよろこび、慈しみ、育むことを第一義としています。そして、4か所の認定こども園をはじめ、地域子育て支援センター、病後児保育拠点センター、学童保育センター等の経営、福祉(保育)サービス第三者評価機関の運営等を通じて、幼い子どもや学童だけでなく、保護者や家族、地域の方々が安心して幸せに過ごせるようお手伝いする「子ども・子育ての職人集団」を目指しています。
2018年には、法人本部のあるみどりの風こども園ひろたは、待望の移転新築が実現し、旧園舎は「地域貢献活動拠点センター」として、市の放課後児童健全育成事業(学童保育)を受託・実施すると共に、災害時の避難所としてだけでなく地域の方々のコミュニティーづくりに役立てていただけるよう施設を改修しました。更に、2020年12月には、現ひろた敷地内に「みんなの遊戯舎みどりの風ルミナス」を新築しました。
また、たていし愛児園は2021年に、みどりの風こども園かなぎは2022年に園舎を改築し、子どもたちにとってさらに安全で快適な育ちの環境を実現して参ります。加えて、みどりの風こども園あとむは、五所川原市飛び地である旧市浦村地区唯一の保育施設としての責務を精いっぱいに果たして参ります。
倉橋の生きた時代から半世紀以上が経ちました。子ども・子育て支援新制度も施行から4年が経つなど、この国の子ども・子育てを取り巻く環境はすっかり様変わりしてしまいましたが、いつの時代にもきっと「よろこびの人」がいて、常にその時代の「保育の新と真」そして「子どもの最善の利益」が考慮されていたに違いありません。
およそ100名からなる私たちあおもり愛育会の保育者も、各園に集う350名余りの子どもたちをいつも明るく照らし温めうる「小さき太陽」たる「よろこびの人」であり続けます。
社会福祉法人 あおもり愛育会 理事長
みどりの風こども園ひろた 園長
渡邊 建道